松阪市が誇る松阪牛の一大イベント 〜松阪牛まつり〜

松阪市が誇る松阪牛の一大イベント 〜松阪牛まつり〜

年に1度の松阪牛の祭典

三重県松阪市が誇るブランド牛である松阪牛。その魅力をより多くの方々に知っていただくため、年に1度開催されているのが「松阪牛まつり」です。
松阪牛の中でも、但馬地方をはじめとする兵庫県より導入した雌の子牛を松阪牛生産地域で900日以上肥育した「特産松阪牛」の品評会が行われる「松阪肉牛共進会」をはじめ、すき焼きの「大試食会」、焼肉コーナーや特産品横丁など、さまざまな企画が楽しめます。
松阪牛に関する最大のイベント松阪肉牛共振会と同時開催されている松阪牛まつりには、例年3万人以上が訪れます。他のイベントの例に漏れずコロナ禍の影響によりしばらく中止が続いていましたが、2022年11月27日に松阪農業公園ベルファームにて3年ぶりの開催となりました。

本記事では、当日のレポートを交えながら「松阪牛まつり」について紹介します。

ちなみに、「特産松阪牛」については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

松阪牛について徹底解説!プロが解説する松阪牛の見分け方とは?

 

特産松阪牛のコンテスト「松阪肉牛共進会」

松阪肉牛共進会は、松阪牛の品質・生産性向上、ブランド振興などを目的に、毎月11月最後の日曜日に行われる松阪牛関連で最大のイベントです。第1回の開催は、なんと1949年(昭和24年)にまで遡り、2022年の開催で71回目となる非常に歴史ある催し事です。

まず最初に行われる「品評会」では、予選会を勝ち抜いた特産松阪牛50頭が一堂に会し、その中から優秀賞1席〜4席(※1席=1番いい牛、4席=4番目にいい牛、ということになります。)が選ばれます。まさに、その年の松阪牛の女王を決めるコンテストです。
一般来場者にも受賞した松阪牛は公開されますので、周囲にはたくさんの人が集まります。「(嬉しくて)今日は寝れないよ」といった出品者の方々の喜びの声も聞こえてきて、共進会にかける皆さんの想いが伝わります。

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さらに、品評会に続いて行われる「競り市」にも注目が集まります。
各種メディアで「今年の松阪牛の最高値は〇〇でした!」「著名人の〇〇さんが松阪牛を競り落としました!」という記事をご覧になった方もいらっしゃるかと思います。その現場がこの共進会で行われている競り市なのです。
当然、優秀賞に選ばれた松阪牛は高値で競り落とされることになり、中でも1席の牛は非常に高い値段になるため、毎年テレビや新聞で話題になるわけです。過去の最高落札価格は2002年(平成14年)の5,000万円ですから注目されるのも頷けますね。

なお、2022年の優秀賞第1席は大紀町の岡田一彦さんが出品した「ここの3」が輝きました。「体の体積感や張りが飛びぬけており、体の滑らかさや肉のバランスが良く、俵形の肉づき」である点が高く評価されました。落札価格も堂々の2,600万円!記録更新とはなりませんでしたが、流石の高値が付きました。

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松阪牛すき焼き大試食会&焼肉コーナー

毎年来場者の方々に大人気なのが「松阪牛すき焼き大試食会」。松阪牛のすき焼きが無料で振る舞われる当イベントの目玉企画です。
コロナ禍以前は2,000食が振る舞われていましたが、2022年は感染予防の都合もあり少し規模を縮小しての開催となりました。とはいえ、その数1,000食!試食に必要な整理券を求めて、たくさんの方々が並んでいました。
なお、本場松阪牛を味わえる焼肉コーナー(※こちらは有料です。)も設置されており、そちらで七輪の炭火で焼く松阪牛を楽しんでいらっしゃる方々もたくさんいらっしゃいました。

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特産品横丁や各種ブースについて

松阪牛や松阪牛生産地域の農林水産物、それらを素材にした加工品、地域の郷土料理や工芸品、特産品に関する展示・販売を行う店舗が立ち並ぶ特産品横丁も大人気です。買ったものを近くのテントで食べられるので、大試食会の整理券が取れなくても十分楽しめるのでご安心を。

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また、高校生レストラン「まごの店」で有名な三重県立相可高等学校食物調理科による「特産松阪牛弁当」や「松阪茶の焼き菓子セット」の販売、松阪市茶業組合によるティーバッグ配布など、コラボブースも盛りだくさん。
来年以降はどんなブースが出店されるか楽しみですね!

 

ご来場時のアドバイス

イベント中は、駐車場や周辺道路がかなり混雑します。ある程度出入りはあるものの、会場隣接の駐車場は常時満車に近い状態になりがちです。臨時駐車場もありますが、かなりの距離があるため駐車場からシャトルバスに乗って会場まで移動することになります。(送迎の場合は、駐車はできませんが入場できる場合もあります。)
お時間には余裕を持って来場されることをお勧めします。
※開催当日の会場ルール・チラシなどを必ずご確認ください。

 

松阪牛の魅力に触れて、さらに美味しくお召し上がりください

会場では、松阪牛の肥育に関する餌や道具の展示ブースも出展しています。
肥育農家さんがこだわり抜いて育て、我々も含めた料理人が腕を振るって調理する松阪牛の魅力に触れていただき、さらに美味しく松阪牛をお召しいただければ幸いです。

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